カフェのホームページは作成すべきか?必要ないのか?

小さなカフェの開業・経営をアトオシするカフェナレッジです。最近立て続けに、飲食店のようなローカルビジネスには必ずしもホームページは必要ない、といった趣旨の記事を目にしました。はたしてカフェのホームページは作成しなくても良いのでしょうか。

カフェホームページ

カフェのホームページの集客効果の測定

当たり前の話ですが、カフェのホームページを作成しても見込み客に訪問してもらえなければ、何もはじまりません。さらに、ホームページを見てもらうだけでなく、カフェに足を運んでもらえてようやく売上が立ちます。

通常、ホームページによる集客は次のような計算式で表します。

HPの訪問者数×CV率=目的の行為を行った訪問者数(=来店数、申込者数など)

CV率とは、「目的の行為を行った訪問者数」を「HPの訪問者数」で割った値で、ホームページの効果を評価する値の一つです。もしカフェのホームページを 100人が見て、1組が来店した場合の CV率は1% となります。

業種にもよりますが、まずはCV率1%を目安として目指せと一般的に言われています。ホームページを作成すれば、すぐにお客さんが来ると思っている人がたまにいますが、現実はかなりシビアな世界です。

HPの訪問者数はグーグルアナリティクス(無料)などのアクセス解析ツールをHPに組み込めば把握できます。対して、カフェに来店されたお客さん全員に当社のHPを見られましたかと尋ねるわけにもいかないので、「目的の行為を行った訪問者数」を把握するのは困難です。

したがって、ECサイトのようにHP上で売上が完結するビジネスではなく、来店してもらって初めて売上が発生するカフェのようなビジネスの場合は、売上に直結したCV率を測定することができません。

つまり、ホームページを作成してもその効果を計ることができないのです。これが来店型のローカルビジネスにおけるホームページの必要性の判断を難しくしている要因の一つです。

MEMO

「目的の行為を行った訪問者数」を、カフェに強く関心を持っている訪問者が取るだろう行動と考えて、HP上の地図を「●秒以上見ていた」「拡大ボタンをクリックした」などと定義してCV率を測定することも一つのHPの効果測定になるでしょう。しかし、いずれにしてもECサイトのように売上に直結したCV率を測定することはできません。

カフェのホームページへの流入経路

広告を出稿しない場合、ホームページ(ブログなどを含む)への流入経路は大きく次の4つに分類されます。なお、今回はカフェの存在を知らない見込み客に訪問してもらうことを目的として、「直接流入」に関しては議論しないこととします。

  • 検索流入:キーワード検索(例:カフェ 渋谷)からのアクセス
  • 直接流入:ブックマークや URLのダイレクト入力によるアクセス
  • 参照流入:SNSを除いた外部サイト(例:食べログ、個人ブログ)からのアクセス
  • SNS流入:Twitter やFacebookからのソーシャルメディアからのアクセス

検索流入

競合の度合いによってはSEO対策を意識してホームページのボリュームを増やせば上位表示を狙える可能性はありますが、一般的に、カフェのホームページを制作しても、「検索流入」による訪問者はほとんど期待できません。

なぜなら、グーグルやヤフーなどの検索エンジンで「カフェ エリア名」で検索した場合、食べログやぐるなび、ホットペッパーなどのグルメサイトが上位を独占していることが多く、さらに検索している人も口コミなどを確認できるそれらのサイトの閲覧を望んでいることが多いからです。

参照流入・SNS流入

一方で、グルメサイトには、カフェ側が自由に自社サイトのリンクを設定することができます。このため、グルメサイトで自社のページを見た人がそのリンクをクリックする可能性があります(参照流入)。SNSでカフェがリンク付きでシェアされている場合も同様です(SNS流入)。

グルメサイトでは、リンク先としてHPだけでなく、無料で作れるブログ、FBページ、インスタグラムなどを貼ることができます。しかし、外部サイトでカフェに興味を持った人に対するもう一押しの役目を果たすものとしては、情報を豊富に提供できるホームページが一番最適でしょう。

SNSはシェアしてくれた人次第なので、カフェ側ではコントロールできませんが、ホームページを保有していたらHPのリンクをシェアしてくれるかもしれません。

上位20店のカフェ全てがホームページを保有

グルメサイトの中で最も人気がある食べログで、検索条件を「渋谷区カフェ」「ランキング」とした場合の上位20店について調べたところ、全てのお店がホームページのリンクを貼っていました。

この時点で私ならカフェのホームページを作ります。人気店のすべてがグルメサイトに掲載されている情報以外も伝えた方が良いと考えていると予想するからです。

しかし、先に説明したとおりカフェのHPの効果を測定することは難しいですし、お金をかけて制作しても訪問者がほとんどいないかもしれません。

こうなると、仮にHPを作った方がいいかなと思っていても、せめて訪問者数がどのくらいあるのか分かってから作成したいと躊躇する人もいるでしょう。

この不安を解決するためには、アクセス解析ツールを組み込んだライブドアなどの無料ブログを半年間ほど運用して、訪問者数を確認してみるのもひとつです。

いまは、htmlやcssなどの専門知識がなくてもHPを作成できるツール(Wix、Jimdo、グーペなど)があります。これらには有料版だけでなく無料版があるので、無料ブログのかわりに利用するのも一つですが、無料版では広告が表示されるのでお勧めしません。

ここで、無料ブログだって、広告が表示されるのでは?と思う人もいるはずです。これはその通りなのですが、閲覧者が圧倒的に無料ブログの広告に対する慣れがあるというのが理由です。

ブログには慣れているけど、会社のHPに広告が表示されていることに違和感がある閲覧者の方が多いのです。