意外と簡単。格安SIMで電話代を安くしよう

オーラ!小さなカフェの開業・経営を応援するブログ「カフェナレッジ」のエスカーニョです。本日は携帯代を安くする方法です。カフェの営業にかかわらず日常的に使うものですから、できる限り出費は抑えたいですよね。

カフェの電話代を安くする格安SIMカード

MMD研究所(2016年)の調査によると、格安SIMユーザーの平均月額料金は約2,000円で7,000円以上支払っているユーザーはおらず、逆に大手3キャリアユーザーでは7,000円以上と回答しているユーザーは半数を超えています。

私はこの格安SIMを使う方法で当時月々1万円程度だった通信費を約5千円まで落とせました。1年間で60,000円ですから結構な節約ですよね。

実践するには「格安SIMカード」と「SIMフリー携帯現在お持ちのスマホを代用できる場合があります)」の準備が必要です。しかし、現在の携帯代と比較して、ほとんどの人がこんなに安いのか!ってことになるはずです。

徐々にこのコストメリットに気付き始めたのか、総務省がまとめた2015年12月末時点のデータによると、格安SIMの契約者数は1155万件と前年比29%増加中のようです。

ところでSIMカードって何?

みなさんは、格安SIMと言われて何のことか分かりましたか?聞いたことはあるけれど詳しく分からないといった感じでしょうか。人によってはSIM自体がよく分からない人もいるかと思うので、そこから説明します。

SIMとはガラケーだろうがスマホだろうがすべての携帯やタブレットに入っている小さいカードのことです(上の写真参照)。つまり、あなたが持っている携帯にもSIMカードはきちんと入っているのです。似ていますがSDカードのことではないですよ。

SIMカードの分類

SIMカードは、「データ通信」「音声データ通信」に大きく分類されます。インターネットだけ利用する場合は前者、インターネットだけでなく電話も利用する場合は後者が必要です。

SIMカードのサイズ

SIMカードには、標準SIM(=miniSIM)、マイクロSIM、ナノSIMの3種類のサイズがあります。スマホの場合は必ずナノSIMといった決まりはなく、機種によって挿入するサイズはばらばらです。

格安SIMカードとMVNO事業者

格安SIMとは、MVNOとよばれる事業者が提供している格安で利用できるSIMカードのことです。大手3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)以外のSIMカードを格安SIMと捉えて大丈夫です。格安というネーミングから怪しさを感じる人もいると思いますが、LINE、楽天、OCNなど大手各社も参入しています。

すべてのMVNO事業者は大手キャリアのいずれかの回線を借りて運用していますので、利用できるエリアは大手キャリアと同等です。

SIMフリー携帯(端末)って何?

先述のとおり、携帯はSIMカードを挿入して利用するのですが、通常、国内大手キャリアが販売している携帯はSIMロックといって、自社以外のSIMカードが使えない設定になっています。これに対し、どこの会社のSIMカードも使える携帯をSIMフリー携帯といいます。

海外で販売されている多くの携帯はSIMフリーです。海外の空港で、他国の人たちが現地のSIMカードを購入して、もともと入っているSIMカードと入れ替えれば済むところ、大手キャリアの携帯を保有する日本人はそれができないのです。

こういった背景のなか、日本もようやく2015年5月から「SIMロック解除」が義務化されました。ロック解除の条件等はこちらが詳しいです。とはいえSIMロックの解除ができるようになっただけで、もともとSIMフリーの携帯ではないので、まだまだガラパゴス状態ですね。

なお、大手キャリアで購入したスマホがロック解除できない場合でも、必ずしも新しくSIMフリーの携帯を購入すべきかといったらそうではありません。ドコモの回線を使う格安SIMカードなら、ロック解除せずともドコモで購入したスマホが使えます(auも同様。ただしソフトバンクの場合はロック解除が必要)。この点を見逃して、格安SIMに乗り換えるのを断念している人が結構いると思うので注意してくださいね。

SIMフリー携帯は、安くても高性能なASUS、HUAWEI、日本ブランドならFUJITSUが人気です。価格は2万~4万円程度。最近は家電量販店やアマゾンなどで簡単に購入できますが、MVNP事業者によっては格安SIMとセットで割引販売しています。もし新しくSIMフリーの携帯を購入する必要がある場合は、合わせて購入するのが色々とお得だと思います。

格安SIMでどれくらい安くなるの?

それでは大手キャリアから格安SIMカードに乗り換えると、どのくらい電話代が安くなるのでしょうか。以下、ソフトバンクのiPhone向けのホワイトプランと格安SIMを利用する場合の比較です。通信費と通話代を分けて考えます。

通信費

ホワイトプランは、月々6,394円(内訳:基本料934円、ウェブ使用料300円、7GBパケットし放題フラット5700円)です。

一方、主要MVNP事業者の格安SIMカードの通信費は下表のとおりです。本当かよ!といった金額ですよね。冒頭の「7,000円以上支払っている格安ユーザーはいない」という調査結果が腑に落ちてきたでしょうか。

1GBで使える目安:テキストメール(300文字)約66,000回・ホームページ(300KB)約3,300回・YouTube(360P)約4時間 ※ラインモバイルHPより

MVNP事業者 3GB 5GB 7GB
LINEモバイル 1690円 2220円 2880円
楽天モバイル 1600円 2150円 なし
OCNモバイルONE 1800円 2150円 なし

通話代

ホワイトプランでは同キャリア間の通話は時間帯によって無料だったりしますが、格安SIMの場合は基本的にかけた分について20円/30秒(ホワイトプランも無料時間外及び他社宛ては同額)の通話代が発生します。

たとえば、無料の時間帯に毎日何時間もかけている人の場合、乗り換えたらその分がいっきに有料になるわけですから、いくら通信費が安くなったとしてもトータルの電話代としては高くなってしまいます。

しかしそういった人は非常に稀では??昔と違って、いまは電話よりSNSで連絡とることが増えているでしょうし、個人的には、友人等はもうラインの無料通話でよいと思っています。

どうしても電話にかける必要があるときは通話アプリの楽天でんわが大変お薦めです。楽天でんわは半額の10円/30秒で利用できます。通常の電話回線を使うので品質がよく、使っている番号をそのまま利用でき相手にもきちんと番号通知されます。しかも、初期費用や月額料金は発生しません。

使い方は簡単です。スマホに楽天でんわのアプリをインストールしてそこから電話をかけるだけです。ちなみに、大手キャリアと契約中でも利用可能です。かけ放題プランに加入していない人は、今すぐ楽天でんわをインストールしましょう。

計算例

一例として、先のホワイトプランからラインモバイルに乗り換えるケースについて計算します。前提条件として、1カ月の通話時間は「1時間未満」が8割という調査結果(MMD研究所2014年)があるので、通話時間を1時間/月とします。また、現在、通話時間の半分をソフトバンクの友人等にかけて無料であることとします。

計算結果は下表のとおりで、ホワイトプランと同等の通信量(7GB)だったとしても、月約3000円安くなります。当然ですが、楽天でんわを使ったり、通信量が少なければ、もっと安くなります。すぐに、キャリアの専用ページで現在のあなたの通話時間や通信量を確認して、乗り換えた場合の電話代を算出してみましょう。

通信量 3GB 5GB 7GB
ホワイトプラン 通信費 6934円 6934円 6934円
通話代 1200円 1200円 1200円
ラインモバイル 通信費 1690円 2220円 2880円
通話代 2400円 2400円 2400円
差額(月) 4044円 3514円 2854円
差額(年) 48528円 42168円 34248円

格安SIMのデメリット

ここで格安SIMカードのデメリットにもきちんと触れておきます。

SIMフリー携帯を購入する場合がある
お使いのスマホによっては、新たにSIMフリーの携帯を新たに購入する必要があります。→購入が必要な場合は、乗り換えることでどれ位安くなるか計算して、実際に購入するか判断しましょう。⇒なお、繰り返しますが、2015年5月から「SIMロック解除」が義務化されたので、大手キャリアで購入した携帯でもロック解除できる可能性があります。その場合はSIMフリーの携帯を購入する必要はありません。ロック解除の条件等はこちらが詳しいです。またロック解除できなくても、必ずしも新しくSIMフリーの携帯を購入すべきかといったらそうではありません。ドコモの回線を使う格安SIMカードなら、ロック解除せずともドコモで購入したスマホが使えます(auも同様。ただしソフトバンクの場合はロック解除が必要)。この点を見逃して、格安SIMに乗り換えるのを断念している人が結構いると思うので注意してくださいね。
キャリアメールが使えない
大手キャリアを解約するので、当然、@docomo.ne.jp や @softbank.ne.jp などのキャリアメールは使えなくなります。→しかし、メールアドレスならスマホで使えるフリーのGメールやヤフーメールなどがありますし、SNSがこれだけ普及した今なら問題を感じないではないでしょうか。
通信速度がキャリアより遅い
通信速度は大手キャリヤより基本的に遅いです。また格安SIMの種類や時間帯によっても異なります。具体的な数値はこちらを参考にしてください。本記事より抜粋するとLINEモバイルの下り速度は、8時台18.55Mbps、12時台12.14Mbps、20時台18.84Mbpsです。→なお、1~3Mbps以上の速度が出ていれば体感速度はキャリアとあまり変わらないようです。実際に、私はラインモバイルを使用していますが、動画も問題なく観れています。ただし、アプリなど重たいファイルをダウンロードする場合は昼間を避けたりwifi環境でダウンロードするのがノンストレスです。
クレジットカードが基本必要
料金の支払い方法は基本クレジットカード払いです。→ただし、ラインモバイルはLine Pay(コンビニ等で入金して使う)、mineoと楽天モバイルはデビッドカード、楽天モバイルとOCNモバイルONEは口座振替が利用できます。※Line Payでは支払いができないというブログ記事がありますが、それは間違いですのでご安心を。
年齢認証ができない
格安SIMでは年齢認証ができないため、LINEで友だちを追加をするのに便利な「ID検索」などが利用できません。→ただし、唯一ラインモバイルはこの年齢認証が可能です。これは私が格安SIMをすすめるのを躊躇していた理由だったのですが、ラインモバイルのおかげでクリアーできました
電話番号を引き継ぐ場合は手数料がかかる
MNP転出手数料(ドコモ:2,000円、au:2,000円、ソフトバンク:3,000円)とMNP先で契約事務手数料が3,000円がかかります。転出方法はこちらを参考に。※これは大手キャリア間の移動でも同様です。
解約時期によって契約解除料がかかる
大手キャリアの契約は基本的に2年更新です。更新月に解約しない場合は一般的に契約解除料(9,500円)がかかります。 ※これは大手キャリア間の移動でも同様です

おすすめの格安SIM(MVNO事業者)

ラインモバイル

ドコモ回線を利用する格安SIMは幾つもありますが、次に該当する方には、2015年10月にスタートしたばかりのLINEモバイルを圧倒的におすすめします。私自身、他社から移行しました。

  • ドコモの携帯を持っている人
  • SIMロック解除できる携帯を持っている人
  • 年齢認証が絶対に必要な人
  • SIMフリー携帯を購入してもよい人

特に、カフェのオーナーのみなさんにはラインモバイル一択といって良いでしょう。LINEは、もはや社会インフラになりつつあるので、カフェの集客のために「LINE@(アット)」の運用はかかせなくなります。そして、このLINE@の利用には年齢認証が必須で、格安SIMの中でLINEモバイルが唯一年齢認証が可能です。

さらに、ラインモバイルは、LINE、Twitter、Facebook、Instagramの通信費が無料となります(1GBはLINEのみ)。LINEの無料通話の通信費も無料というのは大きいですよね。通信容量を使いきって低速モードに切り替わった後も、これらSNSについては高速のままです。

他にも、後発組ならではの痒い所に手が届く至れり尽くせりのサービス、機能が充実しています。

LINEモバイル
MVNP事業者 LINEモバイル 回線 ドコモ
初期費用 3000円 最低利用期間 1年(違約金 9800円)
国内通話料 20円/30秒 通信速度制限 なし
音声データ通信 1GB:1200円
3GB:1690円
5GB:2220円
7GB:2880円
10GB:3220円
SMS機能付き
容量の追加 500MB:500円
1GB:1000円
3GB:3000円
※追加購入は月3回迄
データ翌月繰越 可能 容量変更 可能
その他の特徴 ・LINE、Twitter、FB、Instagramの通信費無料(1GBはLINEのみ)
・年齢認証ができる
・通信速度が他社より速い
・クレジットカード払い以外でも支払いが可能
・MNP転入切替時間が他社より圧倒的に短い
・携帯もセットで割引販売していて携帯選びに失敗しない
・持ち込み端末もOKの端末保証サービスがある
バナーリンク LINEモバイル

mineo・IIJmio

上記に当てはまらない人でauの携帯を持っている人にはmineoIIJmio(みおふぉん)をおすすめします。auの回線を扱うMVNP事業者は、他にはUQ モバイルがあります。2社より通信速度は速いですが、料金体系が複雑で個人的にはおすすめしません。

mineo
MVNP事業者 mineo 回線 au or ドコモ
初期費用 3000円 最低利用期間 なし
※1年以内にMNPした場合、
転出手数料が11500円
国内通話料 20円/30秒 通信速度制限 あり
音声データ通信 500MB:1310円
1GB:1410円
3GB:1510円
5GB:2190円
10GB:3130円
SMS機能付き
容量の追加 100MB:150円
データ翌月繰越 可能 容量変更 可能
その他の特徴 ・高速と低速モードを切替可能で高速通信量の節約ができる
・持ち込み端末もOKの端末保証サービスがある
・通話アプリや定額パックや5分かけ放題など電話サービスが充実
・携帯もセットで割引販売していて携帯選びに失敗しない
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IIJmio
MVNP事業者 IIJmio 回線 au or ドコモ
初期費用 3000円 最低利用期間 1年
違約金(12-利用月)×千円
国内通話料 20円/30秒 通信速度制限 あり
音声データ通信 3GB:1600円
6GB:2220円
10GB:3260円
SMS機能付き
容量の追加 100MB:200円
500MB:1500円(店舗購入)
2GB:3000円(店舗購入)
データ翌月繰越 可能 容量変更 可能
その他の特徴 ・低速状態でも初めの一定量を高速で読込む「初速バースト」完備
・各端末や家族間でデータシェアが可能
・通話アプリや定額パックや家族割引など電話サービスが充実
・携帯もセットで割引販売していて携帯選びに失敗しない
・購入携帯の保証サービスがある
・携帯も購入すると使用量に応じて割引できるエコプランに申込可
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よくありそうな質問

ソフトバンクの回線を使う格安SIM(MVNP事業者)はないの?
HitスマホとU-mobile SUPERがソフトバンクの回線を使っていますが、両社ともそのままでは使えずロック解除しないと利用できません。結局のところロック解除できるならラインモバイルへの乗り換えをおすすめします。
通信容量を使いきったらどうなるの?
通信速度が高速から低速に切り替わります。低速でもテキストメッセージ等なら問題なく送受信可能です。
携帯番号はそのまま引継ぎできるの?
上記のとおり手数料がかかりますが、MNP制度で番号引継ぎが可能です。
SMS(ショートメッセージサービス)は利用できるの?
ほとんどの格安SIMが標準装備もしくはプラス100円程度でSMS機能を追加できます。

必須確認事項

  • 格安SIMカードを購入する前に、各MVNO事業者サイトの端末動作確認ページなどで、使用予定のスマホが使えるかを確認しましょう。
  • 大手キャリアで販売している端末は、格安SIMに乗り換えることで、テザリングなどの一部機能が利用できなくなるケースがあります。利用している機能についてMVNP事業者に問い合わせしましょう。

編集後記

携帯代が高いから安くしたいと相談されたことが何度もあります。その度にこの方法を説明しているのですが、話を聞いて驚いて終わりの人と、次会った時にはもう乗り換えている人にはっきりと分かれます。後者の方は圧倒的に経営者の人が多いです。

変化することの大切さと、はじめに多少の出費があっても、お金をかけるべきところとそうでないところを理解している証拠だなと思いました。あなたもカフェの経営者ならぜひ実行に移してもらいたいと思います。

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