「食は広州に在り」と名高い中国広州に行ってきました。予定はたった二つだけ。中国人の友人に会うことと、美味しい中華料理を食べること。幾つか紹介された中で、料理も内装も完璧だった中華料理店を紹介します。
カフェのブログで、何で中華料理と思うかもしれませんが、視点を少しずらすと自分のビジネスに役立つことがよくあります。今回も参考になるポイントが幾つもありました。
お店の名は「臥龍崗」
臥龍崗(がりゅうこう)と聞いて、ピンと来る人がいたら、あなたは相当な三国志のファンです。そう、劉備が孔明を軍師として迎えるために三顧の礼をおこなった舞台と言われている場所です。
このお店のように店舗名に、有名な地名などを含めることはとても有効です。もともとの名前のパワーにあやかれるのです。これを心理学の用語でハロー効果と呼びます。例:富士カフェ、琉球カフェなど
店は周りに大学が幾つもある学生街にあります。天河客运站(天河客運駅)からタクシーで約5分、广州东站(広州東駅)からタクシーで約15分の距離です。
- 店名
- 卧龙岗 盐帮冷锅
- 場所
- 长福路200号ONG创意园内归客驿站一楼(新一家农庄旁)
- 営業時間
- 10:00-22:00
中国版食べログ「大衆点評」
滞在中、現地の友人に勧められた中華料理店はどれも美味しかったのですが、自分で選んでなんとなく入ったお店は残念だったので、中国版食べログの「大衆点評」でチェックする習慣が身につきました。
日本では、私は食べログなどは滅多に利用しませんが、いざユーザーになるとやはり星マークは気になりますね。食べログに広告を出稿したときの来店率は、星マークに確実に比例するようですし、店側が望もうが望むまいが、グルメアプリは賢くお付き合いすべき相手です。
基本的にお客さんが書くレビューはコントロールできませんが、以下の3点を守っていれば、酷評は避けられると思います。
- 笑顔や会話の接客を心がける
- 店内や食器、テーブルなどを清潔に保つ
- 友人等に試食してもらい評判のよいものだけを提供する
えー!たったこれだけ?と疑問に思う方はこちらをお読みください↓↓
カフェの集客で消耗しないための穴あきバケツ理論ちなみに、臥龍崗のレビューは5つ星、4つ星で一杯。舌が肥えた中国人の評価ですから、私だけでなくみんな美味しいと思っているようです。
壁一面の天空のドラゴン
このお店は天井が高くとても気分がいいです。そして、圧巻なのは壁一面に描かれているドラゴンです。インパクトがあって記憶に残りました。
オーナーさんいわく地元の美大生にお手頃価格で描いてもらったとのこと。WinWinのグッドアイデアですよね。美大生にとっては自分の絵の実績宣伝になり、店にとってはプロより安く外注できる。
大金をかけないでも壁を使った差別化は容易に図れるのに、注力しているカフェが意外と少ない。カフェの内装工事をする時にはぜひ検討してもらいたいです。
流行に乗っかるのも一つの策
臥龍崗では、「酸菜魚」という料理を食べました。食べてびっくり。今まで日本で美味いと思って食べていた中華料理は何だったのか。。
たしかに海外で食べる日本料理は満点と言えるものはなかなかない。そう考えれば本場中国で食べる中華料理は日本のそれより優れているのは当たり前。とはいえ、ただ辛いだけでなく、絶妙な酸っぱ辛さに箸が止まらなかった。また食べたいです。
オーナーさんはいま「豚骨ラーメン」の出店に興味があるようです。広州東駅近くのイオンのレストラン街にきて、ピンときました。「酸菜魚」のお店と「豚骨ラーメン」のお店に行列ができているのです。
以下は私の推測ですが、流行りに乗っかるのがオーナーさんのビジネス方針なのだと思います。これは人口ボーナスがなせる技なのかもしれません。
自分はいまビジネスの一つとしてインバウンドの仕事をしていて、その意味を実感しています。インバウンドのビジネスは訪日客の激増のお陰で非常に簡単に行えています。しかし減少したら直ぐにやめるつもりです。
流行に乗っかりすたれたらさっさと手仕舞いする。カフェのメニューも流行に乗って増やしても減らしてもOKだと思います。
編集後記
移動疲れで体調が優れなかったのですが、食後にとても元気になれました。中国人の活力は美味い中華料理のお陰なのかな。臥龍崗おすすめです。広州に来た時はぜひお立ち寄りください。