小さなカフェの開業・経営を応援するカフェナレッジです。先日、コンセプトがビンビンに伝わってくるカフェを発見しました。「KUMA CAFE」という地元で人気のあるカフェです。今回の記事はコンセプトの理解を深めるのに役立つ内容です。
コンセプトが明確だと判断が容易になる
カフェに入店すると・・
このかわいいーくまちゃんが・・。
色々なところに飾られています。
そして、これでもかと箸置きにまで、かわいいーくまちゃんが登場。
ここまで主張すれば、店の名前を見ずにふらっと来た人でも、このカフェのコンセプトの一部が「かわいいくま」であることがわかります。お客さんの頭の中にもあの「くまのお店」として強く記憶されるでしょう。
続いて食事です。小さめの机に並ぶ食器がまた小さくてかわいい。どれも美味しくて全体としては結構なボリューム感。
そして、はいどうぞと置かれるティッシュ箱がこれまた小さくてかわいいー。
ここまで主張すれば、このカフェのもう一つのコンセプトが「小さくてかわいい」であることがわかります。
「カフェのコンセプトが必要な理由と決め方」で、コンセプトとはカフェの売りと方向性がわかるものと定義しました。KUMA CAFEさんの実際のコンセプトは尋ねないと分かりませんが、「かわいいくま」と「小さくてかわいい」がコンセプトのどこかに含まれているのは間違いないはずです。
このコンセプト(売りと方向性)に従えば、
- かわいい猫のインテリアを見つけても、店に飾ろう!とはならないわけです。
- 普通のティッシュ箱を置くより、小さいティッシュ箱を置こうとなるわけです。
お客さんにも伝わるぐらい明確なコンセプトがあると、このように何かを決める時にぶれない判断が容易にできるようになります。
高いお金をかけずともカフェの差別化は図れる
このくまちゃん達はBe@rbrickというブランドのものです。壁に飾っているBe@rbrickは約200体以上。HPによると一体約500円なので、10万円ほどで他のカフェとは被らない壁を演出できています。
そして、ブランドものではないけれど(多分)、食器などにサイズが小さい物を採用することで、一般的なサイズで揃えるカフェとの差別化が図れています。
最後に、ここのオーナー兼スタッフさんは素敵なおじさま二人組。おじさまとかわいいくまさんのギャップ感が堪らない人も多そう。近くに来たらぜひ寄ってみてくださいね。
今一度、これらの記事を読んで貰えたらと思います。
編集後記
あくまで勝手な妄想ですが、小さくてかわいいというコンセプトは苦肉の策として生まれたかもしれません。テナントが大きいと家賃が高くなる→逆に小さいと席数が少なくなる→だったらテーブルを小さくすればいい→ただ小さいだけだと味気ない→そうだ「小さくてかわいい」をコンセプトにしよう。といった流れです。みなさんもカフェ開業にあたって何かしらの壁にぶつかると思います。こういった逆転の発想をぜひ参考にしてください。